耐震、断熱、低コスト、省エネ住宅のHPシステムを提供する岩手HP会です。
みなさん「耐震等級」ということばを聞いたことはありますか?
耐震等級とは、地震があった場合に建物の倒壊リスクを知るための基準となるもので、家づくりを考えているとよく耳にすることがあります。
耐震等級1から3までがあり、数字が大きいほど地震に強いことを表します。
等級1は建築基準法で最低限守るべきだと定められた基準で、
震度6強から7相当の大地震でも、倒壊せずに耐えられる程度の基準だとされています。
等級2は等級1で想定されているよりも1.25倍の規模の地震が起きても倒壊しない耐震強度を持つことを示します。
等級3は等級1の場合の1.5倍まで倒壊しない耐震性があることを表します。
■耐震等級はなにで決まる?4つの主な要素
耐震等級は主に以下の4つの要素で決まります。
① 建物の重さ
② 耐力壁や柱の数
③ 耐力壁の配置
④ 基礎や床の耐震性
① 建物の重さは重くなればなるほど、地震による揺れや、衝撃は大きく、逆に建物が軽い場合は、揺れや衝撃が小さくて済むと考えられます。特に瓦屋根といった重い屋根は地震の影響を受けやすいと言われています。軽量屋根材や金属サイディング(外壁材)を使用するなど、建物全体の重さを軽くすることを検討することも大切です。
② 耐力壁とは、地震や防風などによる水平方向うから加わる力に耐えるため、補強材を斜めに渡した「筋交い」を入れたり「構造用合板」などを施すことで強度を高めた壁のことです。耐力壁や柱の数が多いほど建物は強固になります。
③ 耐力壁とは耐力壁のバランスが悪いと建物は倒壊する恐れがあるため、バランスが建築基準法に沿って配置がされているか確認する必要があります。
1階と2階の壁の位置を揃えたり、四隅を支えるようにバランスよく配置したりすることも大事なポイントです。
④建物を支える「基礎」を強化することも忘れてはいけません。地震による揺れによって建物が倒壊しないようにするため、基礎部分と住宅を十分に固める必要があります。
また、いくら耐力壁を配置しても床は破損・崩壊してしまうと地震の揺れに耐えられません。
床にも耐震性能を持たせることで、耐力壁が受けた揺れを受け流せることができ、ダメージを抑えることができます。
■耐震等級を取得した場合のメリットは?
メリット1つ目は「地震保険」の控除を受けることができるようになります。
耐震等級3は割引率が最大50%にもなります。
耐震等級2では割引率30%、耐震等級1の場合は10%の割引を受けることが可能です。
割引を適用させるには住宅が各耐震等級を満たすことを表す書類が必要になりますので、詳しくは保険会社にご相談ください。
2つめは低金利でローンの借入【フラット35の場合】ができます。
フラット35とは全期間固定金利住宅ローンで、民間金融機関と住宅支援機構が提携・提供しています。フラット35Sでは耐震等級に応じて借入金額の金利が引き下げられるため、通常のフラット35よりも、お得にローンを組むことができます。
■耐震等級を取得するときの注意点は?
耐震等級は数字が高いほど住宅の耐震強度は上がります。ただし、等級をあげるには注意点もあります。
① コストがかかることが多い
等級を上げるために、耐力壁や耐震用の金物を追加すると、その分コストはかかります。
建物の面積によってもコストは変わりますので、建築会社に相談してみましょう。
地震保険料の割引やローンの金利引き下げによるバランスを検討してみましょう。
② 間取りの自由度は下がる可能性もある
等級を上げるため、壁や柱を増やす必要がある場合も出てきます。LDKや吹き抜けなどの広々とした解放された空間がほしい場合には採用する耐力壁を検討したり、優先順位をつけてプランを検討する必要があります。理想の住まいと安心・安全な暮らしのバランスを考えることが重要です。
そのため、事前に「耐震等級2以上が欲しい」といった要望はしっかりと伝えましょう。
■最後に
耐震等級は建物の耐震性を示し、建物の重さや耐力壁などの数、配置、床の強度などによって等級は3段階に分けられます。
地震が多い日本だからこそ、自身に備え耐震について考えることは大切な家族を守ることにもつながってきます。
岩手HP会ではHPパネルという壁倍率3.5倍の耐力壁を採用しており、耐震等級3の確保も可能です。
岩手HP会では、岩手県内で省エネルギー性能・耐震性能の高い住宅を提供しています。
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