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秋も深まり、涼しい風が心地よく感じられるようになりました。
紅葉が美しく色づくこの季節は、外でのイベントが一層楽しみになる時期でもあります。
そんな秋の風物詩といえば、「芋煮会」。岩手や宮城をはじめとする東北地方では、秋になると河原や広場で大鍋を囲んで芋煮を楽しむ風習が広く親しまれています。
今回はお隣の山形県と宮城県の芋煮についてご紹介します。それぞれの地域で異なるスタイルの芋煮を知って、東北全体の秋の味覚を楽しんでみてください。
山形の芋煮
まずご紹介したいのが、山形県の芋煮です。
山形の芋煮は、牛肉を使った醤油ベースのスープが特徴です。具材には里芋、こんにゃく、ネギ、そして牛肉が入ります。
山形県では、秋になると最上川沿いで大規模な芋煮会が開かれ、地元の人々や観光客が一堂に会して、大鍋で作られる特製の芋煮を味わいます。
山形の芋煮は、特に牛肉の旨味が醤油の風味と絶妙に絡み合い、少し甘めの味付けが特徴で、これがまた秋の冷えた空気の中で食べると体に染み渡るような美味しさになります。
山形県では、「芋煮文化」が非常に根強く、家庭ごとに伝統的なレシピがあり、それぞれの「おふくろの味」が受け継がれています。山形の人々にとって芋煮は、ただの料理ではなく、地域をつなぐ大切な文化の一部となっているのです。
2024年9月15日に開催された「日本一の芋煮会フェスティバル」では
直径6.5mの三代目鍋太郎の大鍋を使用し、3トン余りの里芋や3500本の長ネギなどおよそおよそ3万食分にあたる芋煮が提供されました。
今年はあいにくの雨模様でしたが、山形県内外から多くの人が訪れ、芋煮を楽しみました。
宮城の芋煮
次にご紹介するのは、宮城県の芋煮です。
宮城の芋煮は、味噌ベースで豚肉を使うのが一般的です。具材には里芋、こんにゃく、ネギに加えて、大根やニンジンが入ることもあり、具だくさんの味噌仕立てが特徴です。
宮城県、特に仙台市周辺では、河原や広場で大鍋を囲んで芋煮会を楽しむ風景が秋の風物詩となっています。
宮城の芋煮は、豚肉と味噌の組み合わせによって、濃厚でありながらも優しい味わいが広がります。特に味噌ベースのスープは、野菜や豚肉の旨味がしっかりと溶け込んでおり、食べ応えがありながらも心温まる味わいです。宮城の芋煮会は地域の人々にとって大切な交流の場でもあり、近年では大規模なイベントも多く開催されています。家族や友人だけでなく、観光客も楽しめる大きなイベントに成長しています。
まとめ
どの地域の芋煮も秋を感じさせる料理として、地域住民にとって特別な存在です。
野菜がたっぷりと入った芋煮は、秋の涼しい空気の中で食べると一層美味しく感じられます。家族や友人と一緒に外で食べるこのひとときは、まさに秋の醍醐味ですね。
もしまだ今年の芋煮を楽しんでいない方は、ぜひご家庭でそれぞれの地域の味を楽しんでみてはいかがでしょうか?季節を感じながら、心も体も温まるひとときを過ごせること間違いなしです。
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